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スポーツ栄養学から考える、トクホって本当に効果あるの?

東京大学 身体運動科学研究室 科学技術インタープリター 太田啓示
by

Ota Keiji

on 10 November 2015

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Transcript of スポーツ栄養学から考える、トクホって本当に効果あるの?

総合文化研究科 
身体運動科学研究室
科学技術インタープリター第8期 太田啓示

スポーツ栄養学から考える
トクホって本当に効果あるの?

スポーツ科学って?
<注意点:栄養機能食品との違い>
スポーツ生理学
特定保健用食品(トクホ)とは?
身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中、血中のコレステロールを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするのに役立つ、などの
特定の保健の用途を有する旨を表示する
もの。
スポーツ医学
トレーニング科学
スポーツ心理学
スポーツ栄養学
消費者庁HP 「特定保健用食品とは」
http://www.caa.go.jp/foods/index4.html
・1991年に厚生省(当時)が保健の用途の表示を許可する製品として発足。
・有効性と安全性が科学的に証明されている???(定義では)
・1980年代までは薬事法規制により、身体の構造や機能に影響を及ぼす
 内容の表示をしてはいけなかった。
・健康増進法第26条により規定。
・ビタミンA、B、C、マグネシウム、カルシウム、 亜鉛などの栄養成分の機能を表示できる。
・しかし、特定の保健の用途の表示はできない。
栄養補助食品
特定保健用食品
体に脂肪がつきにくい
健康増進をお考えの方に
トクホ宣伝の問題点
・「脂肪が気になる方に」、「ご家族の健康のために」 などを売り文句にしている。
 
⇒商品の適用範囲が、限定された対象者・摂取条件である ことはあまり知られていない。
・消費者は、バランスの良い食生活や運動をしなくて  も、「商品を摂取しさえすれば、大丈夫」と勘違い  してしまうような宣伝である。
トクホ認可までの流れ
消費者庁HP 「特定保健用食品の許可審査手続きに関する説明資料」
http://www.caa.go.jp/foods/index4.html#m02
特定保健用食品の表示内容と関与成分
2012年11月までに1024品が認可
トクホの売れ行き
トクホにおける科学的問題点
1.商品の効果は万人に効果があるわけでも、通常  の食生活に適用されるわけでもない。
2.安全性に疑問の残る商品もある。
トクホにおける科学的問題点
1.商品の効果に有意差が出るのは実際の食生活
  と解離した摂取条件である。

2.安全性に疑問の残る商品もある。
1999年 「健康エコナクッキングオイル」が食用油として、      初めて特定保健用食品を認可
2009年7月 体内で発がん性物質に変わる可能性のあるグリシドール脂肪酸
     エステルが一般油より10倍以上含まれることが判明
 
 
花王HPより
http://www.kao.co.jp/rd/eiyo/about-dag/dag20.html
2009年7月  食品安全委員会が「健康上の危惧が存在しないとはいえない」      と指摘
2009年9月 問い合わせ殺到・消費者団体がトクホ取り消し求める
2009年10月 消費者庁に失効届を提出
「中鎖脂肪酸を含み体に脂肪がつきにくい」
世に配信される情報は一部の有効データのみである。
⇒ 企業内研究や委託研究が効能不支持データあった場合、  学会や論文に出てこない。
  情報は企業内に留まる。
「茶カテキンを含みエネルギーとして脂肪を消費しやすい」
健常成人男性14名に、関与成分570mgを含むスポーツドリンク or 対照飲料を1日1本摂取させ、週3回トレッドミルによる時速5kmの歩行を30分実施。8週目のエネルギー消費量に変化あり。
⇒ 消費者は、宣伝される一部の有効データを目にし、効能  を信じてしまう。
  しかし、それは、多くの効能不支持データがある中の、  ある限られた条件下(しかも有意差が出やすい条件設定)
 におけるデータである。
製品の内訳
お腹の調子:約35%、
体脂肪・血糖値:約56%
、骨・ミネラル:9%
Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition.12(2), 151-160.2003.
BMI平均24.6±0.4の成人82名に一般の食用油を対照群とし、中鎖脂肪酸14gを用いた食事を1日1回朝食時に摂取させ、12週間実施。
昼食および夕食は栄養士によって用意された食事を摂取させた。
⇒普段の食生活よりも低カロリー食である。
⇒両群とも有意な減少が見られる中で、中鎖脂肪酸の方が変動が大きい。
Ota N.et al., J.Health Sci., 51(2). 233-236 (2005)
肥満度の高く、高トリグリセリド血症の被験者を「健康成人」と、高脂肪食を「食事の後に」と広告している非常に疑問が残る。
「この広告から読み取れることは、BMI25.0~30未満の軽・中度肥満
者が、1日2本16週間飲用」したときに、脂肪量が減少するということ
である。
・BMI25未満の標準体型の成人の摂取
・断続的な摂取時に効果
            を保証するものではない。
鈴木ら, 薬理と治療, 38(7), 2010.
被験者:90名(男性61名、女性29名)、年齢:42.8±7.7歳、身長:168.4±7.3cm、体重:74±10.6kg、BMI:26.1±3.1kg/m2
負荷食品:ハンバーグ、フライドポテト、バターロール2個、総脂質量:41.2g
⇒明らかに肥満度が高い被験者である。
 ⇒1日の摂取量目安の71%の高脂肪食 (H24 国民健康栄養調査結果)
空腹時のTG(トリグリセライド値):150mg/dL
⇒高トリグリセライド血症に当てはまり、動脈硬化疾患のリスク有り。
(動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版)
試験飲料:1本480ml当たり難消化性デキストリンを食物繊維として5g配合し、甘味料・着色料
     を調整した炭酸飲料
トクホは、全人的に、あらゆる食事内容において、商品さえ摂取すれば「脂肪が吸収されない、ダイエット効果がある」といった製品ではない!!!
トクホの良い点
制度設立のコンセプト
  ⇒これからの国民の健康増進を考え、
   商品の効能を表示できるように。
・適切な対象者に適切な容量で商品を継続的に摂取し、
 かつ、バランスの取れた食生活・継続的運動を
 実施すれば、望しい効果が出るかもしれない。
効果に確信の持てないトクホに頼るより
運動する方がよっぽど効果的!!
・身体運動が、動脈硬化・高脂質血症・糖尿病・心臓病・骨粗鬆症……
 など種々の生活習慣病に最も効果的であることは既知の事実である。
・痩せるための絶対的指標は、カロリーバランスである。
消費カロリー < 摂取カロリー ⇒ 減量
消費カロリー > 摂取カロリー ⇒ 増量
東京大学身体運動科学研究室編「教養としての身体運動・健康科学」
トクホ・サプリメントとの上手な付き合い方
1. 企業のCM、電車の広告などの誇大広告・飛躍表現に惑わされない。
2. 広告に小さく書かれている詳細(実験設定)をよく読む。
3. 食生活を正し、継続的な運動を実施した上で、
継続的に商品を利用する。
4. 継続的な運動には、一人でなく、家族・友人・同僚と実施することが大事。
長らくの間ご静聴ありがとうございました。
独立行政法人 国立健康・栄養学研究所より
Mrサプリのサプリメントクイズ回答
1.天然・自然のものなら安心? 
 ⇒「×」:成分が天然、自然のものだから、安全とは限りません。天然、   自然ならではの問題点があります。アレルギーの可能性や品質
をよく確認しましょう。

(https://hfnet.nih.go.jp/)
2.サプリメントって薬とは違う? 
 ⇒「○」:違います。サプリメントはあくまで食品です。サプリメントと
      薬は品質・目的・利用法・表示など全く違います。
3.サプリメントで病気が治るか? 
 ⇒「×」:サプリメントは病気やがんの治療法には使えません。むしろ、     「病気が悪化する」、「健康被蓋を受ける」、「経済負担が増え      る」といったリスクが伴います。
4.専門家が勧めているサプリメントは安心か? 
 ⇒「×」:専門家が言っていることが必ずしも有効性の証明になりません。      「特許番号」、「受賞歴」も同様です。
5.体験談って信用できる? 
 ⇒「×」:体験談は根拠があいまいで捏造されている可能性もあります。
      「どんな人が」、「どのくらいの量」、「どのくらいの期間」       摂ったら、などの情報が体験談にはわかりません。
6.動物に効果があったら人にも効果がある? 
 ⇒「×」:動物と人では消化や吸収が異なるので、同じには考えられませ      ん。人での効果を確かめるには、「摂取した成分がどのくらい      の量で体内に吸収されるか」、「どのくらいの濃度で血中に存      在するか」を確認しないといけません。
7.有効成分が入っているサプリメントは体に効く? 
 ⇒「×」:有効成分の情報と製品の情報は同じではありません。製品にな      る段階で、「その原材料の品質」などが様々な影響を受けるた      め、材料情報を製品にそのまま当てはめれません。
8.有効成分が凝縮されていると取りすぎが心配って本当? 
 ⇒「○」:サプリメントは錠剤やカプセルゆえ気づかないうちに特定成分      を過剰摂取してしまいます。ときには、有害な量まで摂取して      しまう危険性もあります。
9.こどもはサプリメントを使わない方がいいの? 
 ⇒「○」:成長期のこどもは簡単にサプリメントを使うべきではありませ      ん。本来身に付くべき食生活が身につかなくなる危険がありま      す。   
10.一時的に体調が悪くなるのは効果がある証拠? 
 ⇒「×」:体調に異変が出たらすぐに摂取を中止しましょう。
      体調が悪くなるのはそのサプリメントが合っていない証拠です。
日本健康・栄養食品協会
認定当初は未確認であった物質に問題があった例。
⇒未確認の物質に危険性があることを否定できない。
トクホの疑問点
・企業側の利益を上げるための誇大広告
 ⇒芸能人、人気キャラの登場
  医師や社長のコメント(お墨付き)
 

あたかも、「これを飲めば健康になれる」と錯覚するような誇大広告である。
科学的知識の少ない消費者は、無防備にも
効果があると信じてしまう。

サイエンスインタープリターとして、
トクホの科学的な効果・トクホの使い方
を伝える必要がある。

しかし、「これを飲めば痩せる・血圧を抑えられる」といった誤ったイメージが一人歩きしている。
・良い商品もある。
補足
質問1. 「薬理と治療」は学会の雑誌なのか?
 Ans:専門出版会社・「ライフサイエンス出版」が出版する雑誌。
 ・「薬理と治療」以外に、「Core jounal 循環器」、
  「Therapeutic reseach」、「Osteoporosis Japan」などの雑誌を出版。

 「薬理と治療」 
 ・新薬開発の臨床論文、特定保健食品に関する基礎・臨床研究などを掲載。
 ・原稿は投稿から2ヶ月で掲載予定である。
 ・編集委員および委託の専門家によって査読され採否が決定される。
 
【編集委員】
寺本 民生 <代表>(帝京大学医学部内科学教授)
板倉 弘重(茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授)
折笠 秀樹(富山大学大学院医学薬学研究部バイオ統計学・臨床疫学教授)
川合 眞一(東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野教授)

【学術アドバイザー】
大橋 靖雄(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻生物統計学教授)
津谷喜一郎(東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学特任教授)
中野 重行(大分大学名誉教授/大分大学医学部創薬育薬医療コミュニケーション講座教授
      /国際医療福祉大学大学院特任教授)
鈴木ら, 薬理と治療, 38(7), 2010.
質問2.メッツコーラの効果を示した下記グラフの実験詳細は?
・TG値は50~149mg/dlに抑える必要がある。150以上で高TG血症、300以上 で医療的介入を要する。(動脈硬化予防ガイドライン2007年年度版)

・本研究の被験者82名のTG値は、平均150mg/dl(範囲120~200mg/dl)。
・本研究ではクロスオーバー法を実施。
  
 
よって、グラフ左図のTG値150mg/dlは被験者82名の平均である。
質問3. 黒烏龍茶の効果を示した全脂肪面積(cm2)は妥当な指標か?
Ans:内臓脂肪計測ソフトFat Scanを用いて解析。CTスキャンによって、内臓  脂肪面積と皮下脂肪面積を計測し、その和を全脂肪面積として算出してい  る。この手法は日本肥満学会が推奨する標準的方法である。
薬理と治療.vol39(10).2011
体力医学,2008,57
質問3 ヘルシーリセッタの実験詳細は?
Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition.12(2), 151-160.2003.
BMI平均24.6±0.4の成人82名に一般の食用油を対照群とし、中鎖脂肪酸14gを用いた食事を1日1回朝食時に摂取させ、12週間実施。
昼食および夕食は栄養士によって用意された食事(両群同様のもの)
を摂取させた。
⇒2140~2440kcal/日の摂取カロリー。
⇒平均朝食400kcal、昼食700kcal、夕食880kcal
⇒普段の食生活よりも低カロリー食である。
⇒被験者は両群とも実験期間内に運動を継続している。
⇒両群とも有意な減少が見られる中で、中鎖脂肪酸の方が変動が大きい。
質問4. エコナに含まれていたDAG(ジアシルグリセロール)とグリシドール脂肪酸エステルの関係性は?
ANS:グリシドール脂肪酸エステルは、DAGを作る過程で生成させる物  質である。トクホ認定の段階ではこの物質の存在もしくは、
  発がん性が認識されていなかったと考えられる。

・独の研究にて、パーム油ベースの精製植物油からグリシドール  脂肪酸エステルが検出される。
 ⇒エコナも精製植物油に含まれ、含有量を調べると、他の食用油  に比べ10倍程度多くグリシドール脂肪酸エステルが含まれて  いることが判明。(花王の自社調査により)

・独の研究論文でグリシドール脂肪酸から発がん性の疑いのあるグ リシドールが生成される可能性を示唆。
 (しかし、その本当の真偽はいまだ明らかになっていない。)
 ⇒グリシドールはグリシドール脂肪酸エステルが体内で消化吸収  される過程で生成される可能性がある。
 ⇒国際がん研究機関規定で発がん性物質グループ2A(おそらく発  がん性がある)に含まれる。 i.g.)紫外線
エコナに発がん性物質が含まれているわけでなく、発がん性があるかもしれない物質の元となる成分(グリシドール脂肪酸エステル)が他の食用油と比べ高濃度で含まれていた。
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