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淋菌(N.gonorrhoreae) 

STI、新生児結膜炎、関節炎 

ペニシリン耐性菌、ニューキノロン耐性菌の増加 

第3世代セフェム(CTRX)が第1選択

髄膜炎菌(N.meningitis) 

日本ではまれ 天然型ペニシリンが100%効く Waterhouse-Friderichsen症候群 

飛沫感染する

口腔内常在菌

腸内細菌

ブドウ糖非発酵菌

健康な人にも病原性あり

①赤痢菌 10個で感染成立 

②Salmonella S.typhiとnon-typhi

③大腸菌 UTI、感染性腸炎(ETEC、EHECなど)

高齢者、基礎疾患+、免疫やや低下の人

④クレブシェラ、プロテウス

院内、免疫不全者で問題

⑤エンテロバクター、シトロバクター

⑥セラチア 水まわりにいる、緑膿菌と似た特徴

参考までに・・・

⑦エルシニア Y.pestis ペスト   

    Y.enterocolitica 低温で発育、食中毒、輸血を介した感染

水まわりには必ずいる

菌の周りにBiofilmを形成

病原性は小さく健康人に病気を起こすことはまれ・・・院内感染で問題

①Pseudomonous aeruginosa VAP、UTI、熱傷

②Acinetobacter VAP、熱傷患者

③Burkholderia cepacia イソジン内で繁殖

④Stenotrophomonous maltophilia 

病原性低いがメタロβラクタマーゼを産生

→プラスミドを介して①-③やセラチアに移動し耐性化

①Propionibacterium acnes 

血培のコンタミネーションの原因となる

②Actinomyces 

口腔に常在、培養は困難        肺膿瘍の原因となる

Bacillus属

Bacillus anthracis 炭そ菌  バイオテロ

Bacillus cereus セレウス毒素による食中毒  

Bacillus subtilis 枯草菌

  病原性弱い、まれに血液疾患の患者で問題

  血培のコンタミネーションの原因にもなる

ビブリオ属

染める感染症診療

海水、魚介類に存在(好塩菌)

 1)コレラ菌 V.cholerae コレラ下痢

 2)腸炎ビブリオ V.parahemolyticus 食中毒

 3)V.vulnificus, V.alginolyticus 

   肝硬変患者での菌血症、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎

グラム陽性桿菌

グラム陰性桿菌

好気?嫌気?

好気

嫌気

芽胞は?

このファイルには

ウイルスはいません

①Corynebacterium

口腔の常在菌  

C.diphteriae ジフテリア:予防接種あり

②Listeria L.monocytogenes 

食中毒 細胞性免疫低下、高齢者、新生児→髄膜炎

③Nocardia 

土壌に常在 

免疫不全者に肺・皮下・脳膿瘍などおこす 

グラム染色:枝分かれした菌(糸状菌みたい)      *アクチノミセスとの鑑別には抗酸染色が必要

+

パスツレラ

Bacillus属

Clostridium属

Propionibacterium

Actinomyces

Corynebacterium

Listeria

Nocardia

1.腸内細菌 腸管内や水まわりに存在

2.緑膿菌とその仲間

3.ビブリオ

4.パスツレラ

5.培養困難なもの

犬、猫や牛などの家畜の口腔内常在菌

動物咬症→蜂窩織炎、骨髄炎、腹腔内感染症、敗血症、呼吸器感染

Pasteurella multocida

: Pen G、アンピシリン、アモキシシリンなどが効く

EM, CLDM, 第1世代セフェムは無効

Clostridium属

C.tetani 破傷風

  開口・嚥下障害、痙笑、後弓反張など

C.botulinum ボツリヌス 食中毒

C.perfringens 

  -エンテロトキシンによる食中毒

  -軟部組織感染症:ガス壊疽

C.difficile トキシンA,B→下痢→腸管粘膜破壊→偽膜性腸炎

      院内感染するので手洗いを!!

グラム染色で

染まらないもの

黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus

コアグラーゼを出しうさぎの血漿を固める(コアグラーゼテスト陽性)

毒性強い

傷のある皮膚・粘膜に容易にくっつく

問題となる感染症

①創部感染・蜂窩織炎 傷のある皮膚で繁殖

②血流感染(血管の内皮細胞にくっつきやすい→IE・CRBSI)

  ③毒素(食中毒、TSS、SSSS)

抗酸菌 (よく見るとグラム陽性桿菌)

  -結核菌

  -NTM

レジオネラ 

 ヒメネス染色(ギムザ染色) 

 汚れた水(アメーバの中)に生息

トレポネーマ 梅毒

    暗視野顕微鏡でらせん状菌

A群溶連菌

肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae

培養困難なもの

双球菌

組織障害性が強い

肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎の原因

脾摘はリスクファクター

ペニシリン耐性菌の増加が問題

①咽頭炎・扁桃腺炎

②皮膚・軟部組織感染(壊死性筋膜炎含む)  

 外見上皮膚に傷のないことが多い

③腎炎      免疫複合体による病態

④リウマチ熱   免疫複合体による病態         

*C群、G群溶連菌も同様の感染症を起こすことがある

コアグラーゼ陰性ブドウ球菌 (CNS)

宿主が免疫抑制状態or生体内に異物(カテーテルなど)が入っている場合に問題

人工物にバクテリアが付着するとbiofilmを形成しマクロファージや好中球が処理できない

S.epidermidis 表皮ブドウ球菌など 

        菌血症、亜急性心内膜炎

S.saprophyticus 腐性ブドウ球菌 

         若い女性のUTI

Bordetella pertussis 百日咳

Haemophilis  H.influenzae   

チョコレート寒天でないと発育しない   

肺炎、喉頭蓋炎、中耳炎、副鼻腔炎  

Type2b 組織侵襲性大、小児髄膜炎

Bacteroides B.flagilis   

腸管で大腸菌の100-1000倍いる嫌気性菌  

βラクタマーゼを産生

Campylobacter、Helicobacterなどのらせん菌    

C.jejunii スキロー培地 5日程かかる

連鎖球菌 Streptococcus

グラム陽性球菌

溶血性で分類

α溶血 不完全(緑っぽい)

 肺炎球菌  

 緑色連鎖球菌 Viridans streptococciなど                抜歯後亜急性心内膜炎、う歯  

β溶血 完全  A群溶連菌 咽頭炎、皮膚感染症  

       B群溶連菌 新生児敗血症・髄膜炎(産道感染)       時にA群と似た病気起こす(特に担癌者)

γ溶血 溶血- 時々IEの原因となる

Lancefieldによる分類 A群、B群、C群、D群、F群、G群

ブドウ球菌 Staphylococcus

連鎖球菌 Streptococcus

腸球菌 Enterococcus

嫌気性菌

ナイセリア Neisseria

グラム陰性球菌

腸球菌 Enterococcus

とれたての検体はグラム陽性にみえることも

ナイセリア Neisseria

モラキセラ Moraxella catarrhalis

モラキセラ Moraxella catarrhalis

環境に強い、耐性化(院内感染で問題)

病原性は弱いが一度感染が成立すると難治性尿路感染、菌血症、亜急性心内膜炎など

E.fae蚊lis  ABPC ○ VCM ○

E.fae死um ABPC × VCM ○

VRE:Vancomycin resistant entero- coccus

肺炎、中耳炎、副鼻腔炎βラクタマーゼ産生菌がほとんど2・3世代セフェム、AMPC/CVA、ST合剤(ペニシリン×)

木曜日15:00-15:30 細菌検査室 

グラム染色カンファレンス